香港空港管理局は20日、香港への往復航空券を無料で配るキャンペーンを26日から日本で始めると発表した。世界で50万枚配る航空券のうち、日本便は約3万8千枚を割り当てた。ビビアン・チャン最高執行責任者（COO）はインタビューに「グルメや文化を楽しむ日本からの観光客を歓迎している」と話した。
日本発着路線は、香港が拠点の航空3社のウェブサイトから申し込む。キャセイパシフィック航空は26日正午から抽選の受け付けを開始。香港エクスプレスは26日午前11時、香港航空は27日午前9時から、それぞれ先着順で受け付けを始める。燃油サーチャージは乗客が負担する。
香港では、新型コロナウイルスの感染拡大で厳しい水際対策がとられ、インバウンドが激減。空港の旅客数が一時、コロナ前の2%まで落ち込んだ。水際対策が緩和され、現在は5割ほどまで回復しているが、日本からの需要は5割を下回っているという。香港空港管理局は、キャンペーンを起爆剤にして、今年末には8割、来年末にはコロナ前の水準に戻すとしている。（朝日新聞）